なかなか芽が出ない…と悩みます。だって、親だもの。
にじいろ幼児教室 福井です。
最近読んだ本で、勉強になったなあと思う本のご紹介です。
開成中高の校長先生、柳沢幸雄先生の著書です。
「子どもに勉強は教えるな」
荒っぽい題名ですが、中身はこどもたちへの、尊敬と愛の溢れる内容です。
「成長のs字カーブ」のお話は、同じ教育者として深くうなずいてしまいました。
大人でも子供でも、その人の中で自信が生まれる瞬間、誰もがパッと目を輝かせます。
頭の中でもやもやとしていたものが、あるいはバラバラだったパズルが一瞬にして一つの形になり、「分かった!」「そういうことか!」と感じる瞬間です。
これが、「分かる=伸びる」ということです。
人が自信を持つのは、自分が成長したと実感したり、それまでできなかったことができた瞬間です。
(本文P92より)
成長のS字カーブは、この「分かったの瞬間」が立ち上がりです。
立ち上がりの前の時間は、それぞれの長さがあります。
「かけた時間と労力が目に見える成果として表れるまでには、それなりの時間が必要である」
ということを示しています。
この努力をしても変化が現れない時期は、「発芽の時期」と言えます。
種をまいて水をやっても土の表面に何の変化も見えません。けれど、地下では、種の中で発芽のためのエネルギーが頂点に達しているのです。(省略)
しかし、この横ばいの時期はいわば成長の助走期間。ここがある意味、重要な踏ん張りどころなのです。
(本文P94より)
小学校受験の幼少期は、人生の中のスタートのほんの5,6年です。
人生の中では、助走期間にすぎません。
しかしながら、その中でS字曲線を大いに感じます。
ある日突然、パズルがはまったように「分かった!」がやってきます。
助走をしていたからこその成長です。
「分かった!」「出来た!」のスモールステップが、自信になります。
モンテッソーリクラスも、小学校受験クラスも「できた!」で溢れています。
小中高生の親御さん向けのようですが、言葉がけなど、モンテッソーリ教育にも通じるところが沢山あります。
是非、お手に取ってみてください。
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